「皆で考えた末の形」 国際芸術祭「あいち2022」閉幕

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岐阜県・養老天命反転地の設計で知られる荒川修作と詩人マドリン・ギンズの作品「問われているプロセス/天命反転の橋」=愛知県美術館で、山田泰生撮影
岐阜県・養老天命反転地の設計で知られる荒川修作と詩人マドリン・ギンズの作品「問われているプロセス/天命反転の橋」=愛知県美術館で、山田泰生撮影

 愛知県で世界最先端の現代アートを発信した国際芸術祭「あいち2022」が10日、73日間の会期に静かに幕を下ろした。総入場者数(速報値)は48万7834人で、前回の「あいちトリエンナーレ2019」(67万人余)を下回った。

 今回の芸術祭には国内外から100組のアーティストが参加したが、荒川修作や河原温、岸本清子といった愛知出身の物故作家に焦点を当てたのが特色の一つだった。

 メイン会場の愛知県美術館に入館して最初の展示室を占領したのは、ニューヨークを拠点に活動した河原温(1932~2014年)が打ち続けた電報の数々だ。宛先こそ違うが、一様に同じ文「I AM STILL ALIVE(私はまだ生きている)」が印刷されている。

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