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「やっと自信をもって口にできる」フィギュア山本草太が目指す高み

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インタビューに応じた山本草太=愛知県豊田市の中京大豊田キャンパスで2022年10月6日午後4時12分、倉沢仁志撮影
インタビューに応じた山本草太=愛知県豊田市の中京大豊田キャンパスで2022年10月6日午後4時12分、倉沢仁志撮影

 フィギュアスケート男子でジュニア時代から世界で実績を積んできた山本草太選手(22)=中京大=が、今季序盤から好調を維持している。過去のシーズンと違うのは表情に自信が浮かび、発する言葉からは手応えがにじみ出ていることだ。

 4年後のオリンピックを目指す山本選手は、五輪翌シーズンとなる今季をどう位置づけているのか。そして競技者として持ち続けている覚悟とは何なのか。

見つけた「自分に合うもの」

 9月の中部選手権を終えた山本選手は、今季初の国際大会となるグランプリ(GP)シリーズへ向けて調整を重ねている。7月のみなとアクルス杯で今季初戦を迎え、8月のげんさんサマーカップを263・84点の好スコアで優勝。中部選手権も253・80点で制し、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら昨季までの自己ベスト247・65点を上回る大会が続く。

 ISU公認で今季世界最高(9日現在)は、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を世界で初めて成功させたイリア・マリニン選手(米国)で257・28点。今季はまだ国内大会しか滑っていないとはいえ、山本選手のパフォーマンスの高さがうかがえる。好調の要因について聞くと、本人は少し考えを巡らせて口を開いた。

 「練習の仕方や(競技への)自分の気持ちの持っていき方、メンタル、そういった面で自分に合うものがやっと見つかってきた。これまでのスケート人生を振り返っても、すごく変わってきていると感じますね。シーズン序盤ですけど、ここから後半に向けて好調をキープしていきたいです」

今はジャンプが楽しい

 要因の一つは…

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