夢でしか会えない、なのに目が覚める 台風19号で亡くした家族
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妻が台所で料理を作っている。でも、近づいて声をかけても、ただ「ごめんね」と応えるだけ。小学生の長男も次男も、呼んでも返事がない……。福島県の男性(39)が見る夢は、家族が出てきても、会話らしい会話がないという。夢でしか会えないから、たくさん話したい。なのにそのまま目が覚める。「今も一緒に生きている気がして……」。妻子が帰らぬ人となって、もう3年がたつ。
亡くなった3人は、男性と同い年だった妻亜矢子さん(当時36歳)と小学4年生だった長男琉斗(りゅうと)さん(当時10歳)、小1だった次男柊羽(しゅう)さん(当時7歳)。男性は「3人が生きていたことを知ってもらいたい」として、3人の名前のみを明かしての取材に応じた。
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