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高校野球秋季大会2022

2022年の秋季高校野球トップページです。全国10地区で、新チームによる「秋の王者」が決まります。

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花巻東・佐々木麟太郎が無安打で敗退「必要とされる選手に」

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【鶴岡東-花巻東】五回終了後にミーティングをする花巻東の選手ら。佐々木麟太郎(右奥)は険しい表情を見せた=山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで2022年10月11日午後1時4分、森野俊撮影 拡大
【鶴岡東-花巻東】五回終了後にミーティングをする花巻東の選手ら。佐々木麟太郎(右奥)は険しい表情を見せた=山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで2022年10月11日午後1時4分、森野俊撮影

 高校野球の秋季東北大会は11日、山形県の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたなどで2回戦があり、花巻東(岩手)が3―8で鶴岡東(山形)に敗れた。高校通算93本塁打を誇る花巻東の主将・佐々木麟太郎は4打数無安打で、チームを勝利に導けなかった。

 主将として臨んだ今秋。高校通算93本塁打を誇る花巻東のスラッガー・佐々木麟太郎は、これまでに感じたことのなかった重圧に苦しんだ。

 一回2死の第1打席。左打席に入り、追い込まれてからファウルで粘ったものの、鶴岡東の先発左腕・桜井椿稀の8球目のカーブに手が出ず、見逃し三振に終わった。三回1死一塁の第2打席もカーブで見逃し三振に倒れた。観客から長打を期待する声援が送られたものの、第3、4打席もタイミングが合わず、ともに二ゴロ。4打数無安打でチームも3―8で敗れると、「自分が打てなかったことが、負けにつながった」と声を絞り出した。

【鶴岡東-花巻東】初戦で敗れた花巻東の佐々木麟太郎=山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで2022年10月11日午後1時2分、森野俊撮影 拡大
【鶴岡東-花巻東】初戦で敗れた花巻東の佐々木麟太郎=山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたで2022年10月11日午後1時2分、森野俊撮影

 新チームが始動し、主将を任された。「日本一」の目標を達成すべく、試合や練習中に選手同士の会話を増やすなど「チームを一つにしようとやってきた」。秋の岩手大会で優勝し、「形になってきた」と手応えを感じてはいた。だが、同時に昨年はなかった、主将としてチームを引っ張らなければいけない重圧も感じるようになった。

 守備では、「ナイスボール」と投手を笑顔で励まし、内外野を守る仲間には「守備も攻めよう」などと大きな声を出し続け、大黒柱らしさを見せた。一方で、打席など自身のプレーになると「ワンプレーが重い。ワンプレーが怖かった」。チームのことを考えるほど、体は重くなった。

 今後に向けて「チームで最も必要とされるバッター、キャプテンを目指して、体作りや基礎からやっていきたい」。冬に自信を取り戻し、チームをけん引できる主将になる。【森野俊】

【高校野球秋季大会2022】

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