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新型コロナ 水際対策上限撤廃 観光客増、期待と悩み

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 11日から水際対策が大幅に緩和され、旅行需要喚起策「全国旅行支援」もスタートした。新型コロナウイルス禍で縮小していた観光の本格再開で、歴史的な円安も追い風に外国人旅行者の増加などに期待が高まっている。だが、中にはもろ手を挙げて喜べない業者や観光地もある。

飲食・宿泊 コロナ休業で人手不足

 水際対策が大幅緩和された11日、東京の空の玄関口・羽田空港の到着ロビーでは個人旅行者の姿が目立った。3年ぶりに日本を訪れたという韓国人夫婦は「日本の文化を久しぶりに楽しみたい」と声を弾ませた。11日から査証(ビザ)免除になるのに合わせて来日したといい、約3週間滞在する計画という。

 外国人の個人旅行とビザ無し渡航が解禁され、観光業界は歴史的な円安も背景に訪日客の本格回復に期待を寄せる。羽田空港第3ターミナルにある江戸の街並みを再現した「江戸小路」にある「面白てぃしゃつ屋」では、外国人向けサイズのTシャツを増やした。責任者の岩崎圭子さんは「個人旅行も解禁されたので、売り上げ回復も期待できそう。ほっとしています」と話した。

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