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第81期名人戦

第81期名人戦七番勝負は、初挑戦の藤井聡太王将が渡辺明名人を破り、4勝1敗で名人位を奪取。最年少名人獲得記録を更新、史上2人目の7冠を達成した。

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第81期名人戦A級順位戦 稲葉陽八段-豊島将之九段 第15局の3

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稲葉、チャンス逃す

 本局の記録係は関西奨励会の崎原実地歩(みちほ)1級(16)が務めた。A級順位戦の記録を取るのは初めてといい、夜戦のさなか、手番の棋士がトイレに立った間に自らも席を離れて軽くストレッチ。「失礼しました」と言いながら席に戻る姿がほほ笑ましかった。ちなみに姉の知宙(ちひろ)さん(21)は女流棋士を目指して研修会で励んでいる。

 指しやすいと感じながらも、ピタッとした好手順が浮かばず疑心暗鬼が芽生えた稲葉。1時間5分の長考で[先]5八玉と手待ちしたが、優位を築くチャンスを逃した。感想戦で示されたのは[先]2二歩[後]同金[先]5六歩[後]同歩[先]同銀[後]5五歩に[先]6五銀(参考図)とぶつける順。この後、6五の地点で駒の総交換になれば[先]5五角と出る手もある。

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【第81期名人戦】

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