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旧統一教会

安倍元首相銃撃事件を機に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に改めて注目が集まっています。

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自民は旧統一教会と絶縁できるのか 石破茂さんが指摘する「矛盾」

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インタビューに答える石破茂・自民党元幹事長=東京都千代田区で2022年9月26日、宮本明登撮影
インタビューに答える石破茂・自民党元幹事長=東京都千代田区で2022年9月26日、宮本明登撮影

 安倍晋三元首相の国葬が終わった。ただ、安倍元首相とともに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡るあれこれも葬ろう……というわけにはいかない。語られざる問題が気になっていた。そもそも政治家は宗教を信じているのか? 統一教会、政治と宗教、そして神。2回にわたり、自民党元幹事長、石破茂さんと考えた。【吉井理記】

自身も世界日報元社長と「面識あった」

 石破さんと言えば自民党の調査に「旧統一教会と接点があった」と答えた国会議員180人のうちの一人。2015年に関連団体の会合で講演し、17年には系列メディア「世界日報」元社長から10万円の献金を受けていた。

 詳しくは「後編」で触れるが、自身はクリスチャンでありながら、浄土宗の檀信徒の国会議員で作る「浄光会」の会員でもある。さらに神道の核でもある天皇・皇室を厚く敬う。それでいて前述の通り、旧統一教会とも無縁とは言えない。

 さまざまな宗教が交錯する石破さんを通し、政治家と宗教との関係を考えてみたい。まずは旧統一教会との接点から。

 「いつからか、議員会館の私の部屋に『世界日報』(新聞)が配られるようになり、新聞の存在は知っていました。それだけで、同紙が統一教会と関わりがあることは知りませんでしたし、私も教団とのつながりもなかった。ですが……」

 20年ほど前、自身の政策勉強の集まりに、17年に献金をした世界日報元社長の姿があった、という。

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【旧統一教会】

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