- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

歴史的な円安が止まらない。財務省で為替政策を担う「財務官」も務めた渡辺博史・国際通貨研究所理事長は「日本の弱さがマーケットに見透かされた」と警鐘を鳴らす。どういうことなのか。日本が直面する危機の正体とは?
――政府・日銀の度重なるけん制にもかかわらず、円安が加速しています。
◆為替市場で円安が止まらない背景の一つに、日米の金融政策の違いによる金利差拡大があることは間違いない。しかし、忘れてはならない大きな要因がある。それは日本の経済力・国力の低下がマーケットに見透かされているという厳しい現実だ。
日本はエネルギー、食料の海外依存度が高いという構造的な脆弱(ぜいじゃく)性を抱えている。1970年代から90年代はそれを自動車、白物家電といった産業力によってカバーしてきた。だが、いまの日本に脆弱性を補える要素はほとんど残っていない。かつての花形産業は海外勢に追い抜かれ、IT(情報技術)など成長分野でも米中に後れをとっている。
この記事は有料記事です。
残り1526文字(全文1942文字)
時系列で見る
-
及び腰だった岸田政権のガス代抑制策 与党、業界に押され方針転換
163日前 -
金融緩和「継続が適当」 衆院予算委で黒田日銀総裁
164日前 -
「過度な変動には断固たる措置」 鈴木財務相、円安進行で市場けん制
164日前 -
東京円148円台半ば 財務相発言で為替介入へ警戒感高まる
164日前 -
輸出拡大の企業支援に100億円 政府方針、円安長期化と判断
165日前スクープ -
岸田首相、中小企業の価格転嫁支援へ 担当人員を「大幅増員」
165日前 -
円急落、1ドル149円に迫る 32年ぶり水準、財務相は再介入示唆
165日前 -
東京円、147円台前半 NYで円売り加速 歴史的円安基調が続く
167日前 -
32年ぶりの円安水準 日本の為替再介入に市場が注目
167日前 -
「日本の弱点見透かされた」 元財務官が見る歴史的円安
167日前 -
円急落、一時1ドル147円台後半に 32年ぶりの歴史的円安水準
167日前 -
一時1ドル147円台に 約24年ぶりの円安水準更新
167日前 -
柳井正氏「普通の人の生活が悪くなっている」 円安に苦言
167日前 -
FRB、3会合連続利上げの議事要旨を公開 引き締め維持の考え
167日前 -
東京円146円台後半、NYで147円に迫る 追加介入に警戒も
168日前 -
G7財務相声明「多くの通貨が大きく変動」 米国利上げの影響注視
168日前 -
価格転嫁難しい農産物 農家と消費者、相互理解を=町野幸(東京経済部)
168日前注目の連載 -
1ドル150円も? 止まらぬ円安、日本単独での為替介入に限界説
168日前深掘り -
リンガーハットと浜かつ、再値上げ 11月10日から
168日前