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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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国連がロシア非難決議 加盟国の思惑を一致させた「共通の原則」

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ロシアによる一方的な併合を「無効」とする非難決議を採択した国連総会=米ニューヨークの国連本部で2022年10月12日(国連提供)
ロシアによる一方的な併合を「無効」とする非難決議を採択した国連総会=米ニューヨークの国連本部で2022年10月12日(国連提供)

 国連総会(加盟193カ国)は12日、ロシアによるウクライナ東・南部4州の一方的な併合は「無効だ」とする非難決議を143カ国の賛成多数で採択した。戦況が長引く中で一部の加盟国には「ウクライナ疲れ」も広がるが、国連憲章の原則を否定する併合宣言に国際社会がノーを突きつけた形だ。

米国大使「次はあなたかも」

 「今日はロシアがウクライナに侵攻しているが、明日領土を侵されるのは別の国かもしれない。次はあなたかもしれないのだ。その時、あなたはこの議場に何を期待するだろうか」

 米ニューヨークの国連本部の総会議場。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「国の大小、豊かか貧しいか、新しいか古いかは関係ない。国連加盟国であれば、その国境はあなた自身のものであり、国際法で保護される。力ずくで引き直すことはできない」と述べ、自国が侵略された場合を想像してほしいと訴えた。

 米国がそう訴えたのには理由がある。侵攻から8カ月近くが過ぎ、アフリカ諸国などでは…

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【ウクライナ侵攻】

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