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「最後の対面」かなわぬ別れ コロナ遺族に必要なケアとは

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新型コロナウイルスで亡くなった父親の遺骨を抱える女性=埼玉県内で2022年9月15日、猪飼健史撮影
新型コロナウイルスで亡くなった父親の遺骨を抱える女性=埼玉県内で2022年9月15日、猪飼健史撮影

 新型コロナウイルスで死亡した遺体と「最後の対面」ができなかった過剰な「感染対策」を取り上げた8月の記事に、多くの反響が寄せられた。中でも、8月に新型コロナで父親(享年91)を亡くした女性(56)は、満足のいくみとりや見送りができず、今も後悔の念にさいなまれている。感染症で大切な人を亡くした遺族の心のケアのあり方が改めて問われている。

 「記事を見つけた時は正直なところうれしかったです。似た思いを抱えた方がいるということに気付けたからです」。8月の記事を読んだ埼玉県内の女性が寄せてくれたメールの一部だ。

 女性の父親が新型コロナに感染したのは「第7波」が襲った8月上旬。月2回利用する高齢者施設へのショートステイ(短期入所)から戻った直後に判明した。腎臓が悪く重症化リスクが高かったため、女性は即日入院を希望した。しかし、感染者の増加で入院先が見つからず、自宅で様子を見ることにした。

 その後、血中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターの数値がみるみる低下し、…

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