母子の命を脅かす高血圧 出産後も続くリスク 原因と対策は
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妊娠している女性の20人に1人が経験する高血圧は、時に母子の命を脅かす。妊娠高血圧症候群と呼ばれ、出産後にいったん血圧が下がっても、数年たって再び上昇するリスクが指摘されている。どのようなことに気をつけて生活すればいいのだろうか。
高齢出産は高リスク
突然の異変だった。2009年12月22日。東京都青梅市の女性(47)は妊婦健診のため病院で血圧を測ると、最高血圧が133ミリHg(水銀)と高めだった。妊娠36週で数値が上昇気味だったことから、医師は「血圧計を買ってください」と促した。
家電量販店で血圧計を買って帰り、自宅で試しに測ってみると、最高で180ミリを超えた。間違いじゃないかと何度も測り直したが、数値は変わらない。「どうしよう……」。慌てて病院に電話すると、スタッフは「今すぐに来てください」と答えた。
それまで高血圧の自覚症状はなかったが、この日は手足がむくみ、顔がほてっている感じがした。病院に着くと、医師は告げた。「母子ともに危ない」
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