牛襲うヒグマ「OSO18」の悪夢、北海道東部で今年も

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自動撮影カメラがとらえたヒグマ「OSO18」の黒い影(中央)。暗闇を右から左へ移動する=北海道標茶町で2022年7月16日午後11時47分(同町提供)
自動撮影カメラがとらえたヒグマ「OSO18」の黒い影(中央)。暗闇を右から左へ移動する=北海道標茶町で2022年7月16日午後11時47分(同町提供)

 コードネーム「OSO(オソ)18」の名で呼ばれる大型の雄のヒグマ1頭が、今年も北海道東部で牛を襲い続けている。被害は9月末時点で、標茶(しべちゃ)、厚岸(あっけし)両町で6件8頭に上り、このうち5頭が死んだ。被害にあった牛はこの4年間で計65頭を数え、うち31頭が死んだ。昨年までは牛を襲撃するだけで、ほとんど獲物を食べないケースが目立つ「猟奇的なヒグマ」とみられていたが、牛の内臓を主な標的としていることも新たに判明。捕獲に向けた人間とヒグマの知恵比べが続いている。【本間浩昭】

 8月20日、厚岸町上尾幌(かみおぼろ)の酪農業、久松昭治さん(72)の放牧地で初産の乳牛1頭がヒグマに襲われ、重傷を負った。

 同日午前6時ごろ、搾乳時間になっても帰らない牛が2頭いることに妻さゆりさん(61)が気づいた。いつもと違う放牧地で立ちすくんで動こうともしない1頭の両肩には、鋭い牙の痕が刻まれていた。ぬかるみを引きずられた痕跡もあり、全身泥だらけ。除角しなかった角で激しく抵抗し、九死に一生を得たとみられる。DNA鑑定の結果、OSO18の犯行と特定された。

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