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第81期名人戦

第81期名人戦七番勝負は、初挑戦の藤井聡太王将が渡辺明名人を破り、4勝1敗で名人位を奪取。最年少名人獲得記録を更新、史上2人目の7冠を達成した。

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第81期名人戦A級順位戦 稲葉陽八段-豊島将之九段 第15局の4

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守備駒のない居玉

 図の局面までAI(人工知能)の評価は先手持ちだったが、[先]7九角を境に後手に振れた。感想戦でも時間を費やし、代えて[先]7五歩が有力との結論で両者一致した。

 以下、[後]8四飛[先]6五歩は5八の玉の位置がよく先手ペース。また[後]8四飛の前に[後]8六歩[先]同歩の交換を入れると先手は[先]6五歩とはいかず、以下[先]7六金[後]7五銀[先]同金[後]同角[先]7四歩[後]同飛[先]7六歩(参考図)で、これも先手有望だ。

 そもそも前譜の[後]9五歩~[後]9六歩で稲葉は[後]4一玉を予想し、「それなら[先]7五歩は無理筋なので考えなかった」と話す。ちなみにAIも[後]4一玉を示しており、これも人間同士の勝負のアヤというべきか。

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【第81期名人戦】

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