人が乗れるほどの巨大ガメ 根室漂着 絶滅危惧Ⅱ類 DNA解析へ

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甲長を計測する水産資源研究所の職員=北海道根室市のオワッタラウシ川河口で2022年10月13日午前8時48分、本間浩昭撮影
甲長を計測する水産資源研究所の職員=北海道根室市のオワッタラウシ川河口で2022年10月13日午前8時48分、本間浩昭撮影

 熱帯から温帯に分布し、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧Ⅱ類に分類されているオサガメの死骸が北海道根室市郊外の河口に漂着した。国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所(横浜市)が13日、現地で計測やサンプルを採取。オサガメは「人が乗れる」ような巨大なカメだ。根室市への漂着や漁網にかかっての混獲は、2012年9月以来で、5例目となる。

 打ち上げられたオサガメは、甲羅の長さが153・6センチの雄で、死後1カ月前後とみられる。世界中に繁殖地があるが、分布域や回遊などの生態がよく分かっていない。越智大介研究員によると「東太平洋はパプアニューギニアに繁殖地がある。採取したサンプルのDNA解析で、生まれた場所や年齢などが突き止められるのではないか」と話していた。

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