部員総数は減っても「継続率」100%超、高校軟式野球の魅力は

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試合前の整列に向けて駆け出す4校(枚岡樟風、PL学園、泉尾工、鶴見商)の連合チームナイン=東大阪市の枚岡樟風高グラウンドで2022年9月11日午後2時27分、中田博維撮影
試合前の整列に向けて駆け出す4校(枚岡樟風、PL学園、泉尾工、鶴見商)の連合チームナイン=東大阪市の枚岡樟風高グラウンドで2022年9月11日午後2時27分、中田博維撮影

 中京(岐阜)が11回目の頂点に立った8月末の第67回全国高校軟式野球選手権大会。明石トーカロ球場(兵庫県明石市)での優勝後の記者会見が終わろうとする頃、平中亮太監督(41)が取り囲む報道陣に、こう切り出した。「軟式野球を取り上げていただきありがたかった。(軟式を)もっと多くの人に知ってほしい」。切実な訴えから、高校軟式野球を巡る強い危機感が伝わってきた。「軟式」の現状とは。

 中京の優勝から約2週間後の9月11日。大阪府内で始まった秋季近畿地区大会府予選に、PL学園が4校でつくる連合チームで試合に臨んだ。甲子園で一時代を築いた硬式だけでなく軟式も全国大会に11回出場し、2001年には府勢で唯一、全国制覇を経験した強豪だが、部員数減を受けて今回初めて連合チームで参加した。

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