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在日コリアンに託された「韓国ラグビー復活」 大阪朝鮮高元監督の挑戦

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第94回全国高校ラグビー大会で指揮を執る大阪朝鮮高の呉英吉監督(当時)。チームを2度の花園4強に導くなど強豪に育てた=旧近鉄花園ラグビー場で2015年1月3日、後藤由耶撮影
第94回全国高校ラグビー大会で指揮を執る大阪朝鮮高の呉英吉監督(当時)。チームを2度の花園4強に導くなど強豪に育てた=旧近鉄花園ラグビー場で2015年1月3日、後藤由耶撮影

 韓国で託された二つの重責は、ラガーマンとして、そして在日コリアン2世として生まれた自らの使命か。

 大阪朝鮮高ラグビー部を強豪に育てた元監督の呉英吉(オ・ヨンギル)さん(54)は今、韓国ラグビーを統括する大韓ラグビー協会理事と韓国代表コーチの肩書を持つ。妻を大阪に残し、2021年から韓国に生活拠点を置く。

 「日本から急に来た『在日なまり』の韓国語をしゃべる人がなぜこんなことをやっているんだ、と疑問に思った人はいたかもしれない。でも、日本のラグビーを韓国に持ち込もうとはしていない。世界のスタンダードからどうすべきかを考えている」

 低迷する韓国ラグビー復活のため、日本で培った経験と人脈をフル活用しながら独自の道を切り開いている。

近くて遠かった花園

 大阪朝鮮高でラグビーを始めた。朝鮮学校は学校教育法上の「各種学校」扱い。同じ東大阪市にある近鉄花園ラグビー場(当時)で年末年始に開催される全国高校ラグビー大会への参加は、まだ認められていなかった。

 「当時は出場できないのが当たり前。練習試合で日本の強豪に勝ったり、朝鮮学校の大会で優勝したりすることが目標だった」

 名門・同志社大進学…

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