ドラフト最終77番目指名から躍進 日本ハム上川畑を育てたもの
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今季のプロ野球・日本ハムの遊撃手といえば、上川畑大悟選手だろう。ファンから「神川畑」と呼ばれるほどの存在感を見せた25歳のルーキーは、昨秋のドラフト9位、支配下選手では会議全体で最後の77番目に指名された男でもある。そして、「プロに入れば順位は関係ない」という言葉を有言実行してみせた。
その名が広く知れ渡るきっかけとなったのは、1軍昇格から1カ月ほどたった6月26日のソフトバンク戦だった。
8番・遊撃で先発出場すると、三回に中前打、五回に右翼フェンス直撃の三塁打。1点を追う八回は又吉克樹の甘く入ったカットボールを完璧に捉えてプロ1号の右越え本塁打を放った。二塁打が出ればサイクル安打となる活躍にネット交流サービス(SNS)は「神川畑」と大盛り上がり。延長十回の第4打席は四球を選んでプロ72人目の偉業は「未遂」に終わったが、勝利に貢献して本人も満足そうに白い歯を見せた。
岡山・倉敷商高、日大を経て社会人野球のNTT東日本で3年間プレーした。自身の強みをバットではなく「…
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