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安倍元首相銃撃事件を機に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に改めて注目が集まっています。

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旧統一教会との接点続出の山際氏、追認ばかり 野党は「後出し」批判

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参院本会議に臨む山際大志郎経済再生担当相=国会内で2022年10月6日午前10時39分、竹内幹撮影
参院本会議に臨む山際大志郎経済再生担当相=国会内で2022年10月6日午前10時39分、竹内幹撮影

 山際大志郎経済再生担当相が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について、新たな事実が浮上する度に追認する「後出し」対応を繰り返している。野党は批判を強めており、17日から始まる衆院予算委員会で集中攻撃を受けることは必至だ。何が問題になっているのかを整理した。

予算委での「集中攻撃」必至

 「明確に覚えていない。しかし、報道に出ているものを見る限り、私が出席したと考えるのが自然だと思う」

 8月25日の記者会見。山際氏は、2016年にネパールで、19年には東京都内でそれぞれ開かれた旧統一教会関連団体が主催するイベントに出席していたとの報道が事実か問われ、こう釈明した。この場面に象徴されるように、報道によって新事実が明るみに出ると、それを追認するケースが続いてきた。自身の記憶が定かでなく、事務所などに記録が残っていないためだと主張する。

 旧統一教会を巡っては、7月8日に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件が発端となり、安倍氏や自民党と深い関係があることが判明した。岸田文雄首相は、閣僚に旧統一教会との関係の有無を点検するよう求めたうえで、8月10日に内閣改造を実施。山際氏は留任が決定する直前、初めて接点があったことを明らかにした。18年10月、関連団体が横浜市で開いたイベント「アフリカビジョンセミナー」への出席と、13年の関連団体への会費1万円の支出だった。その際の会見で、イベント出席について「少し前なので詳細は覚えていない。その団体、どのような方々が主催しているかを明確に確認したかどうかわからない」と述べ、出席は認めたものの、あいまいな説明にとどめた。

「全て公表」→関与次々明らかに

 自民党が9月8日に公表した党所属国会議員と旧統一教会との関係を巡る点検結果では、山際氏は、関連団体の会合であいさつ、講演をしたと記載された。翌9日の会見では「アンケート調査にはこれまで記者会見で説明してきた通り、把握できたものは全て書…

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