着用反対だけじゃない ムスリム女性にとってへジャブとは?

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イランでへジャブを適切に着用していなかったとして拘束されたマフサ・アミニさんが死亡した事件に抗議する女性ら=ベルリンで2022年9月28日、ロイター
イランでへジャブを適切に着用していなかったとして拘束されたマフサ・アミニさんが死亡した事件に抗議する女性ら=ベルリンで2022年9月28日、ロイター

 イランで髪を覆う「ヘジャブ(スカーフ)」を適切に着用していなかったとして拘束されたマフサ・アミニさん(当時22歳)が死亡した事件を受け、抗議の声が他の国々にも広がっている。ムスリムの女性たちにとって、ヘジャブとはどのようなものか。イスラム主義組織タリバン暫定政権が着用を義務付けているアフガニスタンのような国がある一方、イスラム教徒が少数派であるインドでは着用する権利を求める声が上がるなど、ヘジャブを巡る状況はさまざまだ。

 アフガンの首都カブールのイラン大使館前で9月末、女性約25人がアミニさん死亡事件に抗議して「女性、命、自由」と声を上げた。このデモを報じたAFP通信によると、女性たちが口にしたスローガンは、イランで広がったヘジャブを巡る抗議デモで使用されているものと同じ文言だ。

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