「教団擁護?」爆笑問題・太田光さんへデーブ・スペクターさんの助言

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）を巡る問題が取り沙汰される中、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん（57）への批判が高まっている。MCを務める番組で「教団擁護」とも受け取れる発言を繰り返しているためで、SNS（ネット交流サービス）上では「＃太田光をテレビに出すな」という抗議の動きに発展した。太田さんといえば歯に衣（きぬ）着せぬ直言が持ち味だが、それにしてもなぜこんな事態になったのか。番組で長年共演する放送プロデューサー、デーブ・スペクターさんに疑問をぶつけた。【金志尚】

演説さながらの長広舌

　太田さんは相方の田中裕二さん（57）とともに、毎週日曜放送のTBS系生情報番組「サンデー・ジャポン」（サンジャポ）でMCを務めている。2001年に始まった同番組は、芸能ネタから政治、時事問題まで幅広いジャンルのテーマを扱う。爆笑問題の2人を除いて1回目から唯一、コメンテーターとしてレギュラー出演を続けているのがデーブさんだ。

　「サンジャポは、スタートして20年になりますけど、番組を進行しているのは田中さん。太田さんは他の出演者と議論しながらコメントする立場で、どんな話題でも世間とはちょっと違う意見をうまく言うスタイルで最初からやっているんです」。デーブさんは、そう切り出した。

　そんたくなしに切り込み、ズバッと物申す。広く知られる太田さんの芸風だが、サンジャポでは、演説さながらの長広舌が披露されることもしばしば。いきおい、ゲストのコメンテーターより発言時間が長くなるのだが、それが番組人気にもつながってきたようだ。

　「太田さんは時事ネタについて、ちょっと危ない発言もするんですが、だから何を言うのかなっていう期待があるんですよね」。おおむね、視聴者に受け入れられてきたという評価である。

　ところが今回、太田さんは大きな逆風にさらされている。間近で発言を聞いてきたデーブさんも、実のところ首をひねらざるを得ないという。

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