- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
人生の最終段階にいる人を豊かに支えられる人材育成をしてきた「エンドオブライフ・ケア協会(ELC)」が10月5日、「日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団」と協定を結んだ。「みとりの心」と「まちづくり」を結びつける試みである。
働く人が自ら出資して組織をつくり、過疎や環境、介護などに関わる地域の課題解決を目指す運動を、同事業団は進めてきた。こうした非営利の法人形態を認める労働者協同組合法が10月に施行され、多様な働き手が地域を活性化することが期待されている。組合の関係者が1年前、ELCの小澤竹俊代表理事のインタビュー記事を読んでその考え方に共鳴。協定話が一気に進んだ。
調印式当日、医師として多くの人をみとってきた小澤さんが短い講演をした。実にいい話だった。「死」を前に絶望する人、そしてその人を支えようとして支えきれない人がいる。そのほか多くの人が困難に直面している。彼らを前向きにする言葉として小澤さんがまず挙げたのが、この素朴な言葉だ。
この記事は有料記事です。
残り480文字(全文932文字)