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不倫は峠の茶屋に似ている? 一条ゆかりさん、エッセー集が話題 心しみる「一喝」

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デザイナー ©一条ゆかり/集英社
デザイナー ©一条ゆかり/集英社

 「デザイナー」「砂の城」「有閑倶楽部」といった多くの名作を生み出してきた漫画家の一条ゆかりさん(73)が第一線を退いて久しい。その一条さんが仕事や恋愛、生き方などで悩む人に率直な言葉を贈るエッセー集が今、話題となっている。なぜ一条さんがウケるのか、ご本人に会いに行った。

漫画道は卒業「あきちゃったんだもん」

 1968年にデビューした一条さんは、「アリエスの乙女たち」などの代表作がある里中満智子さん(74)、「ポーの一族」などで知られる萩尾望都さん(73)と同年代のいわばレジェンドである。ご存じの通り、大人の恋愛を多く描き、女性の共感を呼んできた人だ。6月に出版したエッセーのタイトルは「不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集」(集英社)。なかなか刺激的である。同社の女性向けウェブマガジンで連載中の「一条ゆかりの今週を乗り切る一言」を加筆、修正、再編集したもので、内容は成功や恋愛、人生訓など多岐にわたる。書名は連載のお題の一つを選んだもので、「ちょっと攻めすぎるタイトルで集英社さんに嫌がられると思ったのですが、意外と大ウケなのよ」。一条さんがごくありふれたタイトルを良しとしないことを、デビューから長い付き合いである版元もよく理解しているのだろう。不倫話といえば、一条さんが漫画のネタにしてきた題材でもある。

 さっそく聞いてみた。いかにも奇抜なこの書名の意味は何ですか?…

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