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北九州市60年

5市合併で北九州市が誕生し2023年2月で60周年。「九州初の100万都市」の歴史を振り返り未来を展望します。

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北九州を「釣りの楽園」に 水質改善進めるタカミヤ会長が抱く夢

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ヒラマサを釣り上げた時の写真を手にする高宮俊諦会長=北九州市八幡東区で2022年9月13日午後2時58分、山田宏太郎撮影
ヒラマサを釣り上げた時の写真を手にする高宮俊諦会長=北九州市八幡東区で2022年9月13日午後2時58分、山田宏太郎撮影

 5市が合併して誕生した北九州市は2023年2月で市制施行60周年を迎える。60年を街とともに歩んだ各界の人々を訪ね歴史を振り返り、これからの都市像を考える。全国に釣具店を展開するタカミヤ(本社・同市)は戦後レジャーが盛んになる中、市とともに発展し、環境保護にも取り組んできた。

 旧小倉市(北九州市小倉北区)の紫川にかかる常盤橋のたもとに1949年、3畳ほどの「ときわ釣具店」が創業した。大型釣具店「ポイント」を展開するタカミヤ(本社・同市八幡東区)の原点だ。株式会社となって来年で北九州市と同じ60周年。その発展の軌跡は、市内の川や海の環境改善、レジャー振興の歴史とも重なる。

 タカミヤの高宮俊諦(としあき)会長(75)の父で創業者の義諦氏(故人)は、常盤橋近くの川岸にひしめく釣り人を見てひらめいた。「日本も戦後落ち着いて成長期に入れば、必ずレジャーが盛んになる」。趣味だった釣りを本業にと決断し、勤めていた国鉄を開店1年後には退職して商売に打ち込んだ。問屋業にも進出し高度成長の波に乗って北九州市誕生の63年、株式会社を設立した。

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