福岡パルコ、建て替えへ 天神のシンボル「旧岩田屋本館」姿消す

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建て替えの方針が決まった福岡パルコ本館と新館(右奥)=福岡市中央区で2022年10月19日午前9時36分、久野洋撮影
建て替えの方針が決まった福岡パルコ本館と新館(右奥)=福岡市中央区で2022年10月19日午前9時36分、久野洋撮影

 大丸などを運営するJ・フロントリテイリングが、福岡市・天神の商業施設「福岡パルコ」の本館・新館を建て替える方針を固めた。福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の規制緩和を念頭に、2026年にも解体に着手する。本館建物は天神のシンボル的存在だった旧岩田屋本館を受け継いでいたが、建て替えで姿を消す。

 パルコは工事中、近隣施設に一時入居する方針。J・フロントは商業施設運営のほか不動産事業にも取り組んでおり、大阪市や名古屋市では上層階をホテルや貸しオフィスとする複合の商業ビルを開発している。福岡パルコ周辺は高さ制限が70メートル台から最大115メートルまで緩和されており、天神ビッグバンによる容積率の特典を受ければ高層化が可能となる。新ビルはパルコを軸に複合ビルや新業態店舗なども含めて検討している。

 本館建物は天神の中心にある天神交差点南西の角にあり、1936年開業の旧岩田屋本館が源流。04年の岩田屋移転後、福岡パルコは本館(地上8階地下1階建て・延べ床面積約2万4000平方メートル)が10年に営業を開始し、14年に新館(地上6階地下2階建て・同約1万4000平方メートル)がオープンした。ファッション、雑貨などの店舗をそろえ若年層を中心に幅広く集客している。建て替え時の一時入居先として、南東…

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