太陽光発電、「寝耳に水」の1.5m盛り土 住民も市も把握せず

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
生活道路などに隣接して土盛りされた太陽光発電施設の計画地(画面奥のパネルは計画施設とは関係ない)=埼玉県幸手市下吉羽で2022年10月8日、萩原佳孝撮影
生活道路などに隣接して土盛りされた太陽光発電施設の計画地(画面奥のパネルは計画施設とは関係ない)=埼玉県幸手市下吉羽で2022年10月8日、萩原佳孝撮影

 太陽光発電施設が住宅地や農地に建設されるケースで、周辺住民とのトラブルが起きている。計画を円滑に進めてもらうため1月にガイドラインを導入した埼玉県幸手市でも、事業者が十分な説明のないまま盛り土造成を始め、周辺住民から不安の声が上がる事態になった。造成は、ガイドラインを策定した市環境課も把握しておらず、行政内部の連携の不備も指摘されている。【萩原佳孝】

 千葉県の事業者が同市下吉羽で計画。住宅や農地が点在する平坦地で、市への届け出によると計画面積約8000平方メートル、発電出力921キロワット。環境影響評価(アセスメント)の対象ではないが、比較的規模の大きな施設だ。

この記事は有料記事です。

残り1504文字(全文1789文字)

あわせて読みたい

ニュース特集