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歌舞伎 国立劇場「義経千本桜」 菊之助が主要3役に=評・小玉祥子

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菊之助の平知盛=国立劇場提供、田口真佐美撮影
菊之助の平知盛=国立劇場提供、田口真佐美撮影

 「初代国立劇場さよなら公演」の歌舞伎での最初を飾る公演。菊之助が渡海屋銀平実は平知盛、いがみの権太、佐藤忠信実は源九郎狐(げんくろうぎつね)の主要3役をA、B、Cの3プログラムにわけてつとめ、充実した演技を見せている。

 Aプロは二段目。「鳥居前」の狐の化身である忠信が力強い。「渡海屋」「大物浦」では銀平の間はさっそうとし、奥にいる義経(錦之助)に話を聞かせようとしていることがよくわかる。知盛の正体を現し、手負いとなってからの姿に悲愴(ひそう)美があり、義経に安徳帝(丑之助)を託す「昨日の敵は今日の味方」のせりふがきく。梅枝はお柳で女房らしさ、典侍の局では気品と哀れさを見せた。錦之助が端正で役に合…

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