責任は現場に押しつけ? 「内容薄い」最終報告書 三菱電機検査不正

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三菱電機本社が入るビルの前にある看板=東京都千代田区で、大西岳彦撮影
三菱電機本社が入るビルの前にある看板=東京都千代田区で、大西岳彦撮影

 三菱電機は20日、検査不正問題で外部有識者で構成する調査委員会の最終報告書を公表した。11の生産拠点で新たに70件の不正が判明し、累計の不正件数は197件にのぼった。同社は「一つの区切り」としているが、2021年6月の発覚後、調査報告を出すたびに不正が膨れ上がる同社の体質に専門家からは厳しい声があがる。

 「一連の不適切行為で関係者に多大なる心配と迷惑をおかけし、改めて深くおわび申し上げる」。最終報告書の発表後、記者会見した漆間啓社長はこう言って頭を下げ「経営者としての本気度が足りず、現場が抱える課題や悩みを拾いあげることができなかった」と述べた。

 三菱電機では昨年6月、鉄道車両向け空調機器の検査で少なくとも35年にわたって不正が行われていたことが判明。その後の社内調査で、新たな不正が次々と明らかになった。最終報告書によると、197件の不正のうち、意図的だと認定されたのは半分強の112件。このうち管理職が積極的に関与した事例は54件にのぼった。

 新たに判明した不正の内容は深刻だ。…

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