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ペリーから逃れた岡山人・備中徳兵衛漂流記

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ペリーから逃れた岡山人・備中徳兵衛漂流記

/46 示された「脱黒船」の帰国 /岡山

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「近世漂流記集」(1969年、法政大学出版局)に収録された浜田彦蔵の「漂流記」(1863年)
「近世漂流記集」(1969年、法政大学出版局)に収録された浜田彦蔵の「漂流記」(1863年)

 今から170年前。1852年の5~6月ごろ。香港でペリー到着を待つ黒船・サスケハナ号に乗せられていた岡山県倉敷市出身の徳兵衛ら日本人漂流民16人は、鎖国中の日本に米国軍艦で本当に無事、帰ることができるだろうか、と不安感が増していた。

 日米交渉で、自分たちが米国側のカードに使われる可能性があることは早くから気付いていたし、英国支配下の香港に根付いて西洋人と同じように暮らす先輩漂流民の力松からは、故国に砲撃されて帰国を諦めた「モリソン号事件」(1837年)の体験も聞いていた。そのような状況で起きたのが「南京への逃走」事件だ。

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