サッカーも諦めない ブラック校則と闘った19歳、「なでしこ」目指す
毎日新聞
2022/10/22 08:00(最終更新 10/22 08:00)
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本音も言えない、生きづらい世の中を変えたい。高校の生徒会長として理不尽な「ブラック校則」と闘ってきた。
そんな19歳が女子サッカーのアマチュア最高峰、なでしこリーグを目指し、注目を集めている。9月発売の経済誌では表紙を飾った。
「サッカーも、社会課題の解決も諦めない」。自分を受け入れてくれた「Z世代のクラブ」とともに。
生き方は自分で決める
「靴下を上げなさい」
2020年夏。渡辺すみれさんは神奈川県内の私立高校に通う2年生だった。この日の朝も、校門で生徒指導に立つ教員から注意された。
髪形に始まり、髪留めの種類や色、スカートや靴下の長さまで校則で細々と決まっていた。いつもはやり過ごすのに、気が付けば問いただしていた。
「先生、この校則の意味を言えますか?」
返ってきた、「ルールというのは社会に出てもあるし、学校にもあるものなの」という答えには到底、納得がいかなかった。
この時から校則を変えるため…
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