特集

円安と物価高

日本の物価が上がり始めました。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、商品・サービスの値上げラッシュが続いています。

特集一覧

止まらぬ物価上昇、置き去りの「賃上げ」 31年前との大きな違い

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
陳列された商品を整理する従業員。資源高などで商品の値上げラッシュが続いている=東京都足立区西保木間2の「スーパーさんよう」で2022年6月10日午後1時4分、道下寛子撮影
陳列された商品を整理する従業員。資源高などで商品の値上げラッシュが続いている=東京都足立区西保木間2の「スーパーさんよう」で2022年6月10日午後1時4分、道下寛子撮影

 1991年8月以来の高さとなった消費者物価指数の上昇率だが、バブル崩壊直後だった31年前と現在では日本経済の様相は大きく異なる。

 今回の物価高は原材料価格の上昇によるモノの価格上昇が中心だ。9月の品目別の上昇率を見ると、食用油(37・6%)や都市ガス代(25・5%)、ルームエアコン(14・4%)などの上昇が目立つ。

 「今の物価上昇は形のある『財』に偏っているが、91年当時は『サービス』も上がっていた」。第一生命経済研究所の新家義貴氏は、そう指摘する。実際、9月の上昇率の内訳を見ると財は5・6%だったのに対し、サービスは0・2%にとどまる。一方、91年8月は財は3・9%だが、サービスも2・7%と上昇していた。

 材料費などの割合が大きい財に比べ、サービスの価格は人件費の割合が高く、賃金上昇を反映しているとされる。厚生労働省の毎月勤労統計によると、物価上昇を加味した実質賃金は、91年は年平均で前年比1・1%増と物価上昇を上回って賃金が上昇していた。だが、今年8月の実質賃金は前年同月比1・7%減と賃上げが追い付いていない。

 新家氏は…

この記事は有料記事です。

残り321文字(全文791文字)

【円安と物価高】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集