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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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「あの時、乗せずにいたら…」 知床遊覧船の元従業員、消えぬ悔い

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取材に応じる知床遊覧船の従業員だった男性。言葉を選びながら事故を振り返り、乗客や家族には「申し訳ないではすまない」と語った=東京都内で2022年10月12日、国本愛撮影
取材に応じる知床遊覧船の従業員だった男性。言葉を選びながら事故を振り返り、乗客や家族には「申し訳ないではすまない」と語った=東京都内で2022年10月12日、国本愛撮影

 「僕も含め、全員が甘かったんです。仕事に対する意識の何もかもが」。北海道・知床半島沖での観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故の当時、運航会社「知床遊覧船」従業員だった50代の男性が10月中旬、毎日新聞の取材に応じた。男性は事故を振り返った後、痛みをこらえるように顔をゆがめた。事故は23日で発生から半年となる。

 男性は2021年夏から、事務員として働いていた。事故が起きた4月23日、桂田精一社長と豊田徳幸船長=死亡=は「天候が悪くなった時点で引き返す」という条件付きで出航を決めたとされる。条件付き出航の場合、受付で事前に乗客へ説明することになっていた。しかしこの日、そうした指示はなかったという。海に出て仕事をした経験がなかった男性は朝の天候にも疑問を感じず、普段通りに乗客を出迎えた。そして、豊田船長ら乗…

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【知床観光船事故】

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