夏の海に連なる無数の光 不知火現象の謎に地元高校生が迫る

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1988年9月に永尾剱神社で撮影された不知火。光が海上で水平に連なっているのが分かる。近年はこうした不知火が見られなくなっている=熊本県宇城市教育委員会提供
1988年9月に永尾剱神社で撮影された不知火。光が海上で水平に連なっているのが分かる。近年はこうした不知火が見られなくなっている=熊本県宇城市教育委員会提供

 夏の夜、無数の光が海上に連なり明滅する――。九州本土と天草諸島で囲まれた八代海で発生するとされる「不知火(しらぬい)現象」だ。古代の歴史書「日本書紀」にも登場する不思議な自然現象で、そのメカニズムを探ろうと、さまざまな研究が行われてきたが、定かではない部分も多い。いまだ残る謎を解き明かそうと、観測と分析に乗り出したのは地元の高校生たちだった。

 不知火現象は、「八朔(はっさく)」と呼ばれる旧暦8月1日(新暦では8月下旬~9月の秋分ごろ)前後の夜間、海上の光が横に連なってゆらめく。熊本県宇城市の「永尾(えいのお)剱(つるぎ)神社」が観測スポットとして有名で、対岸に望む熊本県八代市沖に発生するとされる。

 日本書紀には、九州遠征中に闇夜で方角を見失った景行天皇一行の船が海上に現れた火を頼りに岸にたどり着いたが、住民らに尋ねても何の火か誰も知らなかったという記述があり、それにちなんで「不知火」と呼ばれる。2009年には発生海域と、観測地の永尾剱神社境内が国の名勝に指定された。

 夏の一時期に、なぜ無数の光が明滅するのか。…

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