元宝塚歌劇団トップ・望海風斗 「1番でなかった」歌に目覚めた転機
毎日新聞
2022/10/22 16:00(最終更新 10/22 18:30)
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意外な話を聞いた。「歌は好きでした。でも、下級生のころはソロをいただく機会はそんなになく、試験の成績も1番ではなかったんです」
抜群の歌唱力と表現力で人気を集めた元宝塚歌劇団雪組トップスター・望海風斗(のぞみ・ふうと)。2021年4月の退団後もステージへの出演が途切れない望海には、20年間の芸能生活で、歌い手として覚醒したきっかけがあった。
宝塚との出合いは10歳のころ。月組トップスターだった涼風真世のさよなら公演「グランドホテル」(1993年)を、東京宝塚劇場で見た。「こんな世界があるなんて」と衝撃を受け、「同じ舞台に立ちたい。宝塚に入りたい」と心に決めた。芸の道とは無縁だった家族も応援してくれて、1回目の受験で音楽学校に合格。03年に初舞台を踏み、花組に配属された。
「ファントム」で抱いた憧れ
自分では秀でているとは思っていなかった歌に対し、意識が変わったのがミュージカル「ファントム」だった。…
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