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政府の旅行需要喚起策「全国旅行支援」が11日に開始された。20日には東京都でも始まり、国内観光の本格的な回復が期待される。その一方で、同支援をめぐっては「制度が適用されなかった」など、疑問と当惑の声も相次いでいる。なぜなのか。
「お客様は対象外となります。支援開始から適用することができず、申し訳ございません」
都内の50代男性は大手旅行会社、日本旅行からのメールを見て声を失った。男性は10月上旬、15日から関西方面への2泊3日の旅行を宿泊予約サイト経由で申し込んだ。全国旅行支援の開始前だったが、同サイトの「成立済みの予約も支援が適用される」との記載を確認して決めた。
その後、サイトの運営会社や旅行会社からの連絡を待っていたが、連絡は来ず、旅行会社に電話で問い合わせをしてもつながらず、メールをしてもなしのつぶてだった。結局、確認が取れないまま関西に出発した。「(支援の)適用になるのは18日以降(の予約)で、17日以前は適用外」とのメールが会社側から来たのは出発した2日後の17日だった。
男性は仕事を調整し、平日を含む3連休をなんとか確保した。新型コロナウイルス禍でずっと行けず、楽しみにしていた夫婦水入らずの旅行だったが、思いもよらない「割引なし」になってしまった。「ほかの旅行サイトでは同じ条件で割引が適用されていた。くわしい説明もなく、2日後のメールだけでは納得できない」と憤った。
男性が予約した日本旅行によると、既存の予約を全国旅行支援に振り替える場合、…
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