訪問せずに保育の安全を確認?バス置き去り対策“形骸化”に懸念の声

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送迎バスでクラクションの鳴らし方を習う園児。送迎バスへの園児置き去り事故を受け、各地で再発防止策が検討されている=埼玉県狭山市の武蔵野短大付属幼稚園で2022年9月16日午前11時34分、国本愛撮影
送迎バスでクラクションの鳴らし方を習う園児。送迎バスへの園児置き去り事故を受け、各地で再発防止策が検討されている=埼玉県狭山市の武蔵野短大付属幼稚園で2022年9月16日午前11時34分、国本愛撮影

 通園バスに置き去りにされた3歳児が死亡した事故を受けて、政府はバスへの安全装置設置を義務づけるなど、子どもを守る対策を強化することを決めた。その陰で、自治体職員が保育所に出向き、こうした対策の実施状況を確認する「実地監査」が緩和されようとしている。我が子や孫の安全は保たれるのか。【小鍜冶孝志】

 2017年2月、兵庫県姫路市の私立認定こども園の抜き打ち調査に立ち会った関係者は涙ぐんだ。46人の定員に対し、68人の園児を受け入れながら、給食はほぼ定員数だけ。おかずが、わずかスプーン1杯の園児もいた。

 同園はその後、保育士の人数偽装など次々と問題が発覚し、全国で初めて認定を取り消された。

 発覚前、園が市に提出した書類に不審点はなかった。抜き打ち調査の端緒は、約20日前の実地監査だった。市の担当者が給食の少なさや、室内温度が低いことに違和感を覚えていた。

コロナ理由に実地調査見直しの…

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