知床の海に再び厳寒 「骨の一片でも…」漁師ら、最後の捜索へ決意
毎日新聞
2022/10/22 18:27(最終更新 10/22 18:27)
有料記事
1771文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

ネックレスにダウンジャケット、そして遺骨。海岸には、多くの「生きた証し」が打ち上げられていた。北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故後、ボランティアで捜索を続ける人たちがいる。胸を締め付けられるような思いを抱えながら、行方不明者らの手がかりを探し続けてきた。4月23日の事故発生から半年、知床半島は捜索には厳しい天候と寒さが続く冬を迎えようとしている。
北海道羅臼町の漁師、桜井憲二さん(59)は10月9日、今年最後と決めた捜索に出た。半島先端部の洞窟内で骨のかけら13個を見つけた。動物のものかもしれないが、DNA型鑑定のために捜査機関へ引き渡した。ただ「これからの海は強風が吹く。崖や海に面した場所で歩きながら捜索を続けてきたが、今後は難しい」という。
この記事は有料記事です。
残り1427文字(全文1771文字)
時系列で見る
-
カズワン、前方ハッチから海水大量流入で沈没か 知床観光船事故
53日前 -
カズワン乗客の家族らが意見 国交省の再発防止策に関する公募に
56日前 -
知床観光船事故 沿岸部集中捜索、天候不良で中止 /北海道
67日前 -
旅客船事業者の運航管理体制、厳格化へ 知床事故受け 国交省
84日前 -
小型旅客船の安全対策費を補助 国交省、23年度から
97日前 -
知床観光船事故から半年 不明6人、早く戻って 今季運航終了 安全の取り組み継続を /北海道
100日前 -
「早く全員見つかって」 知床事故から半年、献花台で涙の祈り
100日前 -
観光船に乗った母子、止まった時間 「早く、お帰りと言いたい」
100日前 -
海保集中捜索で骨のようなもの 知床半島先端付近 /北海道
101日前 -
知床の海に再び厳寒 「骨の一片でも…」漁師ら、最後の捜索へ決意
101日前 -
「船首浸水、沈んでいる」 緊迫の118番明らかに 知床観光船事故
102日前 -
観光船事故 骨片?3個を発見 1管、知床集中捜索で /北海道
102日前 -
乗船者名簿作成・保管の義務対象を拡大へ 国交省、沿岸航行の船舶も
102日前 -
「あの時、乗せずにいたら…」 知床遊覧船の元従業員、消えぬ悔い
102日前 -
「悲しみ一生消えぬ」 知床観光船事故、乗客家族がオンライン会見
103日前 -
知床半島で人の顎のような骨見つかる 観光船乗客か DNA鑑定へ
106日前 -
知床観光船事故 20人目の死亡確認 骨の身元は大阪市の男性
111日前 -
国交省、小型観光船など船舶版ドラレコ義務化へ 知床観光船沈没受け
125日前 -
「ようやく一緒に」プロポーズ予定の女性の葬儀 交際相手の父、涙
128日前