ハンドボール界の「暴れん坊将軍」 徳田新之介、カタールに渡る
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強くなるために選んだ行き先は、ライバルの懐だった。
中東・アラビア半島にあるカタール。礼拝を呼びかける「アザーン」が流れ、イスラム教徒のチームメートたちがお祈りを始める。
2021年の東京オリンピックでハンドボール男子日本代表のポイントゲッターとして戦った徳田新之介選手(26)は、カタールのクラブチーム「Al Duhail」(アルドゥハイル)でプレーする。カタールにやってきたのは今年3月。1カ月半のレンタル移籍を経て、夏から正式契約を結んだ。日本リーグの強豪「豊田合成」を退団し、新生活をスタートさせた。
移籍を決断したのは、パリ五輪への思い。東京五輪でハンドボール男子は、開催国枠でソウル五輪(1988年)以来8大会ぶりに出場。33年ぶりに勝利を挙げたものの、決勝トーナメント進出は逃した。「いい経験でしたが、チームとしても個人としても『もっとできる』と悔しさが残りました」と振り返る。同時に、次のパリ五輪への思いが強まった。
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