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○ヤクルト5―3オリックス●
今季パ・リーグで「無双」の働きを見せた右腕の姿は、そこにはなかった。オリックスの山本由伸は大事な初戦を託されたが、五回途中4失点、64球で降板。絶大な信頼を置くエースで落とした星は、昨年の雪辱を狙うオリックスにとってあまりにも大きな痛手となった。
一回、先頭の塩見泰隆に初球をはじき返されたところから不穏な空気が流れ始めた。2、3番を連続三振に切って取ったのはさすがだったが、4番・村上宗隆を歩かせて2死一、二塁とピンチを背負った。
続くオスナへの3球目、124キロのカーブは三塁線へたたきつけられる当たりとなった。ベース付近の際どい当たりに三塁塁審も一度は両手を「ファウル」と上げかけたが、慌ててフェアのジェスチャー。打球が転々とする間に走者2人が還る。中嶋聡監督もベンチから飛び出して塁審へ確認を求めたが、塁審より前方の打球はリプレー検証の対象外。思わぬ幕開けに、いつもは冷静な山本も落ち着かない表情を浮かべた。
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