秋季関東地区高校野球大会　青藍泰斗、初戦敗れる　きょう作新VS駿台甲府　／栃木

　第75回秋季関東地区高校野球大会（関東地区高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援）は22日、さいたま市大宮区の埼玉県営大宮公園野球場などで1回戦3試合があった。栃木2位の青藍泰斗は健大高崎（群馬1位）に2－4で敗れた。

　23日は同球場などで1回戦4試合があり、栃木1位の作新学院はレジデンシャルスタジアム大宮球場で午後1時から、駿台甲府（山梨2位）と対戦する。【鴨田玲奈】

三者凡退が続く

　健大高崎は三回、堀江の2点適時二塁打で同点とすると、五、六回にも追加点を挙げ勝ち越した。投げては小玉が2失点で完投。青藍泰斗は二回に先制するも、その後は中盤に三者凡退が続くなど振るわなかった。

　■ズーム

力まず打撃、成果手応え　青藍泰斗・高橋洋介左翼手　（2年）

　「来た球を素直に打ち返そう」。二回無死、まっすぐ外角高めの初球を仕留めて二塁打を放ち、先制の好機をつくった。県大会からずっと「打席に立つときは何も考えない。その方がきれいに捉えられる」と考え、力を入れずに鋭い球を打つ練習をしてきた。その成果が出た瞬間だった。相手のエラーの隙（すき）を突いて先制のホームを踏んだ瞬間「よっしゃー」と雄たけびをあげた。「相手のチャンスも抑えられている。このままいける」と手応えを感じた。

　だが中盤以降打線はつながらず、得点は2点のまま終わった。二回には打てたまっすぐのボールが、最終回の打席では力が入ってしまい打てなかった。県大会決勝でも、後半に逆転負けを喫している。「集中力が足りずいつも後半に弱い。徐々に相手の流れになってしまった」と悔やむ。

　春に向けての課題は、逆方向に強い打球を打てるようになることだ。「集中力、体力を鍛えて、春は余裕を持って勝てるチームになってまた関東大会に出たい」。最後は前向きな笑顔を見せた。【鴨田玲奈】