「サッカーは可能性がある」 野々村チェアマンが描く次の30年
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元Jリーガーとして初めてJリーグのチェアマンとなった野々村芳和氏(50)。3月の就任から半年が過ぎ、「サッカーには本当にいろいろな可能性がある」と改めて感じている。創設30年目の節目に、リーグの未来をどう描くのか。
全国のJクラブを回り、意見交換をして取り組むべきテーマを考えてきた。J1~J3の全58クラブを回り終えた今秋、毎日新聞の取材に応じた。
リーグを統括する立場を託された意味を「30年やってきて『違った30年にしてほしい』『良い意味で変えてほしい』ということ」と受け止める。「経営規模も今必要なことも、これから成し遂げたいことも58通りある。それぞれに合った成長の仕方が必要」
Jリーグの職員がクラブに出向き、プロモーションなどの業務をサポートする方針を打ち出した。「一緒に汗をかく仕事ができれば」と語る。
2019年に過去最多の約1140万人だった総入場者数は、新型コロナウイルスの影響で収容人数や声出し応援の制限があり、20年は約365万人、21年は504万人と激減した。「売り上げのマイナスはもちろん、それ以上にスタジアムの熱量がない中で失うものは大きいという危機感があった」と言う。
その中で主要国内スポーツに先駆けて6月に「声出し応援」を一部で再開した。科学的な検証を重ねながら制限緩和を進め、「サッカーが本来、見せるべき作品みたいなものは戻ってくる。時間はかかったが良かった…
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