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日本選手初のメジャー制覇を果たした松山英樹さえ越えられなかった壁を、21歳の若者が難なく乗り越えた。男子ゴルフの日本一を決める日本オープン選手権で、並み居る強豪プロを押しのけてアマチュアの蟬川泰果(たいが)=東北福祉大=が優勝した。過去、アマチュア選手の勝利は1927(昭和2)年の第1回大会だけ。95年ぶりの快挙の背景を探ると、日本男子ゴルフ界の構造改革の跡が見えてきた。
狭いフェアウエーに深いラフ、高速グリーンに難しいピン位置――。世界を知るトッププロでさえ「せいぜい(通算)5アンダーが優勝ライン」と話したメジャー大会で、蟬川はバーディーを量産し、連日好スコアをたたき出した。「アマチュアが勝つのは不可能」とされた国内最高峰のメジャー大会、日本オープンで通説は覆された。
蟬川のプレーは…
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