高校生ダンサーら暗闇のパフォーマンス 息のむ観客

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月灯りの移動劇場のダンス公演「Silence(サイレンス)」の群舞を稽古する杉浦ゆらさん(右)と副島日毬さん。手前は河西進さん=名古屋市中川区で2022年10月19日、兵藤公治撮影
月灯りの移動劇場のダンス公演「Silence(サイレンス)」の群舞を稽古する杉浦ゆらさん(右)と副島日毬さん。手前は河西進さん=名古屋市中川区で2022年10月19日、兵藤公治撮影

コロナ下に「月灯りの移動劇場」

 「踊っている時に星が見えた。雨が本当に降ってくるかもしれない」――。御巫のような薄衣をまとった高校生ダンサー、杉浦ゆらさん(17)は初日の公演を終えた緊張がほどけて、そう語った。

 20日夜、中川運河に臨むリンナイ旧部品センター駐車場。名古屋を拠点にするダンスカンパニー「月灯(あか)りの移動劇場」の新作公演「Silence(サイレンス)」が幕を開けた。名古屋を皮切りに長野県松本市、京都市、北九州市、横浜市など12月まで全国ツアー公演で巡る。

 入れ墨をした上半身裸の男が骸骨の人形を糸で操りながらにじり出てきた。傀儡師(くぐつし)として活動するA2C(問川敦司)さんだ。白砂を敷き詰め屋外に設けられた正方の平面舞台。篠笛(しのぶえ)や尺八、太鼓などの音が鳴り響く。時折、舞台背面にある道路を走り抜ける車のノイズも混じる。

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