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1日に6人でスパゲティ500g 40年ぶり大干ばつに苦しむ東アフリカ

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干ばつの中でわずかに生き残った牛。自力では立ち上がれないほど衰弱していた=ケニア北部ダンバラファチャナで2022年9月29日、平野光芳撮影
干ばつの中でわずかに生き残った牛。自力では立ち上がれないほど衰弱していた=ケニア北部ダンバラファチャナで2022年9月29日、平野光芳撮影

 ケニア、エチオピア、ソマリアの東アフリカ3カ国が約40年ぶりの大干ばつに見舞われている。この2年以上、年2回ある雨期の降水量が大幅に減っているのだ。農作物や家畜が大きな被害を受け、住民約2200万人が食料不足にあえぎ、家畜約890万頭が死んだ。干ばつの一因は地球規模の気候変動とみられている。国連は「今後数カ月のうちに大量の死者(餓死者)が出る恐れがある」と警告する。【平野光芳(ケニア北部ダンバラファチャナで)、大場あい】

家畜の餓死相次ぐ

 雲一つない青空が広がるケニア北部の国境沿いの村ダンバラファチャナ。9月下旬、集落の外れにある空き地には、十数頭の牛の死骸が放置され悪臭を放っていた。餌不足で餓死した家畜だ。「40頭の牛を飼っていたが、今年に入って相次いで死に、残っているのはわずか5頭。それも衰弱していつまで持つか」。住民のアダン・ジルモさん(48)は嘆いた。

 村は砂漠に近い乾燥地域にあり、住民は放牧で牛やラクダ、ヤギを育て、それらを市場で売って生計を立てている。ところが2年以上続く干ばつの影響で、一帯には満足に草が生えなくなった。ジルモさんは残った牛の命をつなごうと業者から干し草を買うが、5キロで500シリング(約600円)ほどするため、ほとんど収入がない現状ではとても十分な量は買えない。

 村の水がめである二つのダムも干上がり、サッカー場ほどの広さの湖底があらわになっていた。…

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