渡辺倫果「超えたい、過去の自分」 フィギュアGPシリーズ初挑戦の決意
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飛躍のきっかけは時として急に訪れる。フィギュアスケート女子の渡辺倫果選手(20)=法大=は今月に入り、グランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダ(28~30日、ミシソーガ)と第5戦のNHK杯(11月18~20日、札幌市)への出場が相次いで決まった。
2年前の全日本選手権ではフリーにすら進めなかった。だが、今年9月の国際大会では日本歴代7位となる合計得点を記録し、今季の主役候補に躍り出た。自らの立ち位置をどうとらえているのか。そして目指すべきところとは――。
「なんか、出てみたい」
インタビューが始まってすぐ、渡辺選手から出てきた言葉に驚いた。2戦出場が決まる前から、GPファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)を意識していたと話し始めたからだ。
GPファイナルには、GPシリーズ6戦中2戦まで出場し、順位に応じたポイントで上位の6人のみが進出できる。1戦のみの選手が駒を進めることは、ほぼ不可能だ。だが渡辺選手は、ためらいなく口にした。
「最初は、GPシリーズに出ることができるだけで、良い経験ができると思っていました。でも、そのタイミングで同じ拠点で練習をする亜美ちゃん(女子の中井亜美選手)がジュニアGPファイナルの進出を決めて。その時点で私は1戦しか出られないということだったんですけど、なんかそれを知ったら『ファイナルに出てみたい』と思ってしまったんですよね」
突然の知らせ
渡辺選手にはジュニア時代を含め、GPシリーズへの出場経験がない。北京冬季オリンピックシーズンだった1年前の今ごろは、千葉県船橋市の「MFアカデミー」で全日本選手権出場が懸かる東日本選手権に向けた調整をしていた。今の自分の姿は全く想像できていなかった。
「今季に向けた国際大会派遣の選考会でもGPシリーズの話はなくて、チャレンジャーシリーズ(CS)のロンバルディア杯(9月、イタリア)の出場が決まっていただけ。とにかく来季にGPシリーズへ派遣してもらえるように、CSを頑張ろうと思っていました。今季じゃなくて…
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