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調理台に置いたトラフグの身を、細長い専用の「てっさ包丁」でスーッと手際よく切り、皿に円形に並べていくと、透き通った身が一層輝きを増した。「白身の王様です」。1984年創業の福島県相馬市の割烹(かっぽう)「やました」2代目、鈴木光二さん(40)は断言する。そのトラフグは今、県沖で水揚げ量を伸ばしており、鈴木さんを含め多くの人が「地元活性化の起爆剤に」と期待している。
県水産海洋研究センターによると、2019年に2・8トンだった水揚げ量は、たった2年でほぼ10倍の27・8トンに膨れ上がっている。海水温の上昇や親潮、黒潮の海流の変化などが背景にあるとみられ、福島にとってトラフグは、上げ潮に乗れるかどうかの鍵を握っているともいえる。
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