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2021年9月、自民党総裁選のさなかに公開されたインターネット番組の対談で、立候補者として出演した岸田文雄氏に「(首相は)向いていなくね?」と言い放った実業家のひろゆき(本名・西村博之)さん。就任から約1年を迎えた岸田首相の評価を聞くとビシビシと厳しい答えが返ってきた。【金森崇之】(このインタビューは9月29日に行いました)
「地味」な岸田首相
ひろゆきさんと岸田首相の対談は、米エール大の成田悠輔助教授を交えて行われ、テレビ東京コミュニケーションズと日本経済新聞社デジタル事業が運営するユーチューブチャンネル「日経テレ東大学」で公開された。
話題は総裁選の争点や経済対策、新型コロナウイルスの出口戦略など多岐にわたったが、番組冒頭で盛り上がったのが首相のリーダーシップ論だ。
当時から「真面目すぎる」「地味」などのイメージで報じられることが多かった岸田首相。総裁選でも派手さや突破力よりも「聞く力」や「チーム力」を強調し、対話重視の姿勢をアピールした。
政策面では成長と分配のうち、分配機能を強化して中間層の所得増を目指す「新しい資本主義」の実現を訴えて支持拡大を図った。
ひろゆきさんは番組で、政治家は一般的に「『俺が俺が』という人が多い」としたうえで、岸田首相は「理性的すぎる」と指摘。
「総裁選で勝ったら日本のトップになって、めっちゃ前に出る人になるわけじゃないですか。(地味な岸田さんは首相に)『向いていなくね?』という気がするんですけど」と疑問をぶつけた。
これに対し、岸田首相は「目立つことが目的ではなく、結果を出すことが目的ですから」などと時折笑顔も浮かべながら応じた。
「何もしない」から優秀?
さて、対談から約1年。ひろゆきさんの印象は変わったのだろうか。オンライン取材で尋ねると、苦笑しながらこう言った。
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