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越智貴雄のパラスポーツ進化論

ドキュメンタリー写真家・越智貴雄さんが「すごいっ!」と感じたパラアスリートたちの可能性をリポート。

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越智貴雄のパラスポーツ進化論

視点を変えてみたら

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足を組んで固定し、腕の力だけでトランポリン用器具で高くジャンプする上原大祐さん。100センチを超える胸筋は健在だ=越智貴雄さん撮影(撮影協力:トランポランドTOKYO)
足を組んで固定し、腕の力だけでトランポリン用器具で高くジャンプする上原大祐さん。100センチを超える胸筋は健在だ=越智貴雄さん撮影(撮影協力:トランポランドTOKYO)

 「課題を解決して、死にたい」

 パラアイスホッケーの2010年バンクーバー・パラリンピック銀メダリスト、上原大祐さん(40)。現役時代の上原さんは周囲を俯瞰(ふかん)する冷静さを持ちながら、攻めに転じるときは電光石火のシュートを放った。そのギャップは、撮影していてとても面白かった。

 上原さんは現在、パラスポーツ普及に取り組んでいる。NECとともに学生中心に運営する「パラ大学祭」を企画し、定期的に開催。誰もが参加できる大会作りに汗を流す。

 3度目のパラリンピック出場を果たした18年平昌大会後、上原さんがパラスポーツのトップ選手では異例の若さの36歳で引退すると聞いた時、「なぜ?」と感じていた。しかし、話を聞くと並々ならぬ決意で今の活動に取り組んでいることを知った。

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