特集

円安と物価高

日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。

特集一覧

北陸電、43年ぶり本格値上げへ 電力大手で初、他も追随の可能性

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
電気料金の本格値上げについて発表する北陸電力の松田光司社長=富山市の北陸電本店で2022年10月27日午後3時、萱原健一撮影
電気料金の本格値上げについて発表する北陸電力の松田光司社長=富山市の北陸電本店で2022年10月27日午後3時、萱原健一撮影

 北陸電力は27日、2023年4月にすべての電気料金を値上げすると発表した。国の認可が必要な家庭向けの規制料金についても料金改定を申請する。資源高や急速な円安で火力発電所の燃料調達コストが膨らんでいるため。

 北陸電の家庭向け電気料金の本格値上げは第2次オイルショック後の1980年以来43年ぶりとなる。ロシアのウクライナ侵攻後、電気料金の本格値上げを正式決定したのは大手電力では北陸電が初めて。今後は他の大手電力も値上げに踏み切る可能性がある。

 松田光司社長は27日の決算発表記者会見で「このままでは電力の安定供給に支障を及ぼしかねない。非常に心苦しいが、ご負担をお願いしたい」と理解を求めた。値上げ幅は今後公表する。電気料金には燃料価格の変動分を反映させる「燃料費調整制度」があり、電力大手は世界的な資源高を背景にこの制度の範囲内でこれまで料金を引き上げてきた。しかし、円安が進んだこともあり、各社とも値上げの上限に到達しており、北陸電は規制…

この記事は有料記事です。

残り194文字(全文616文字)

【円安と物価高】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集