新型コロナ 道内の感染者、全国最多 寒さで換気不足か 水際対策緩和も影響 /北海道

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北海道内の新型コロナ感染者数
北海道内の新型コロナ感染者数

 道内の新型コロナウイルス感染者数が全国最多を記録するなど、流行「第8波」への懸念が高まっている。水際対策が大幅に緩和されたのに加え、寒さで換気が不十分になったことが感染急増の要因とみられる。専門家はマスク着用や手指消毒など基本的な感染対策の徹底を改めて呼びかけている。【真貝恒平】

「第8波」への懸念高まる

 厚生労働省に新型コロナ対策を助言する専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」が26日に発表した全国の感染状況分析によると、25日までの直近1週間の新規感染者数は全国では前週比0・96倍とほぼ横ばいで推移しているのに対し、香川、愛媛両県が同1・20倍▽岩手県が同1・16倍▽北海道が同1・13倍――など10道県で前週を上回った。ABは「感染状況には地域差があり、北海道や東北では多くの増加がみられる」と指摘している。

 道内では25日に新規感染者が9月8日以来、約1カ月半ぶりに5000人を超えるなど、感染者数は3日連続で全国最多となっている。気温の低下で窓などを閉め切ることに伴う換気不足のほか、全国旅行支援や水際対策の緩和で人との接触機会や繁華街などの夜間人口が増えていることが影響しているとみられる。

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