「山本山のおばあちゃん」 名物オオワシ、25年目の渡来なるか

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大きく羽を広げて飛ぶオオワシ「山本山のおばあちゃん」=滋賀県長浜市湖北町で2022年1月8日午前10時8分、長谷川隆広撮影
大きく羽を広げて飛ぶオオワシ「山本山のおばあちゃん」=滋賀県長浜市湖北町で2022年1月8日午前10時8分、長谷川隆広撮影

 25年前から毎秋、琵琶湖北部(滋賀県長浜市)に渡来する1羽の名物野鳥がいる。越冬のために繁殖地のロシア・オホーツク海沿岸から最長で3000キロ超を飛んでくる国の天然記念物オオワシの雌だ。ねぐらとする同市湖北町の山の名にちなんで「山本山のおばあちゃん」と親しまれ、幅広い世代の心を「わしづかみ」にしている。国内で同一個体と確認できる野生のオオワシの中では最高齢。今季渡来すればついに四半世紀を迎える。専門家から「奇跡的だ」と評される琵琶湖渡来の軌跡を追った。

1羽だけで琵琶湖まで

 オオワシは国内最大の猛きん類。中でも「おばあちゃん」は大柄で両翼2・5メートルにもなる。オオワシの主な越冬地は北海道だが、なぜか「おばあちゃん」は1羽だけで琵琶湖までやってくる。初めて確認されたのは1997~98年シーズン(98年1月)。その後、毎季必ず姿を見せており、今季で渡来は26回目、地元は「初確認から25年になる」と盛り上がっている。当初は別の個体が山本山におり、対岸にある葛籠(つづら)尾崎(おざき)をねぐらにしていたが、2003年1月にその個体が死ぬと、山本山に引っ越した。

 オオワシの観察を続けている湖北野鳥センター(同市)の植田潤所長(53)は「穏やかな性格で他の個体と餌を奪い合うなど争いを好まないのだろう。越冬期間を落ち着いて過ごすために、北海道を通過して更に800キロ飛んでくるの…

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